インターネットの掲示板やSNS上では、定期的に「相模原キャンパスが閉鎖・移転する」「医学部が都心へ移る」といったセンセーショナルな噂が浮上します。しかし、大学関係者への取材や公式発表資料を精査すると、北里大学相模原キャンパス移転の真相はまったく異なる文脈であることがわかります。
まず誤解の温床となっているのが、学年進行に伴うキャンパス移動の仕組みです。薬学部は2年次以降に港区の白金キャンパスへ、獣医学部は2年次以降に青森県の十和田キャンパスへと拠点を移します。この制度を「キャンパス自体の撤退」と混同したユーザーの書き込みが、誤った噂を拡散させた一因です。
さらに、大学側は相模原拠点を縮小するどころか、積極的な北里大学相模原キャンパス再開発を推し進めています。老朽化した旧棟の刷新、最新のシミュレーション教育機器を完備した実習棟の整備、さらにはデータサイエンス系人材を育てる未来工学部の新設など、医療・科学の融合ハブとしての機能強化が継続的に図られています。相模原キャンパスは移転によって手放される対象ではなく、北里学園の将来を担う「最大の中核研究拠点」としてさらなる進化を遂げているのが事実です。