王仁公園プールはなぜ閉鎖?跡地はどうなる?2026年最新計画を徹底解説

王仁公園プールはなぜ閉鎖?跡地はどうなる?2026年最新計画を徹底解説

王仁公園プールはなぜ閉鎖?跡地はどうなる?2026年最新計画を徹底解説についての真相をお届けします。

地元で愛された王仁公園プールは一体なぜ閉鎖されたのか。その引き金を引いたのは、単一の事情ではなく、インフラの物理的寿命と自治体財政の構造的制約が重なり合った結果でした。

王仁公園プールが開設されたのは1969年(昭和44年)。高度経済成長期のベッドタウン化に伴い、市民の健康増進とレクリエーション需要に応える形で誕生しました。全長50mの公認プールや流水プール、造波プールを備えた施設は当時としては破格の規模を誇り、最盛期には夏休み期間中だけで数十万人規模の来場者を集めていました。

しかし、半世紀以上が経過した2020年代初頭、施設各所の損耗は限界点に達していました。枚方市の個別施設計画および公共施設マネジメント関連資料によると、コンクリート構造体のひび割れや鉄骨の腐食、地下埋設配管からの大規模な漏水、循環ろ過装置の機能不全が常態化。安全基準を維持するための応急処置だけでも毎年のように莫大な費用が計上される事態に陥っていたのです。

全面的な改修・再建工事を行う試算を行った場合、概算で20億〜30億円規模の公費投入が必要と見込まれました。さらに、近年の少子高齢化に伴う市民利用率の漸減、人件費や光熱水費の高騰、年間わずか40〜50日程度しか稼働しない「季節限定施設」に対する費用対効果の低さが、議会や財政部局で厳しく指摘されることとなりました。

追い打ちをかけたのが2020年からの感染症拡大に伴う営業休止でした。休止期間中に実施された詳細な健全度調査により、大規模な全面更新を行わない限り営業継続は不可能と断定され、市は2022年3月をもって王仁公園プールの用途廃止(完全閉鎖)を正式決定するに至ったのです。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。