ネットの掲示板やSNS、サウナ愛好家のコミュニティに残された膨大なアーカイブを精査すると、当時の生々しい利用実態と熱量が浮き彫りになります。そこには単なる「安価な宿泊所」にとどまらない、ヘビーサウナーたちを唸らせるこだわりが存在していました。
当時の利用者が残したレビューでは、サウナ室の環境に対する評価が際立っています。「90℃〜95℃前後の骨太なドライサウナは湿度のバランスが良く、短時間で良質な発汗が得られる」「水風呂はキンキンに冷えており、動線も無駄がない」といったサウナ浴の本質を突いた肯定的な口コミが目立ちます。豪華絢爛な最新スパとは異なる、質実剛健でどこかノスタルジックな昭和・平成レトロのサウナ空間が愛されていた証左です。
一方で、率直な現場の課題を指摘する声も散見されました。当時の口コミには以下のようなリアルな反応が記録されています。
- 「週末や歓楽街のピークタイムになるとカプセル室の防音がやや心もとなく、周囲のいびきが気になった」
- 「浴場の清掃は行き届いていたが、建物の端々に経年劣化による設備のくたびれ感は否めなかった」
- 「伏見駅から徒歩圏内で天然温泉に入れる希少性を考えれば、多少の設備の古さは許容範囲だった」
このように、洗練された高級ホテルを求める層からは厳しめの意見が出たものの、「サウナと温泉で深くリフレッシュし、安く眠れれば十分」という実利重視のユーザーからは圧倒的な熱量で支持されていたことが分かります。