メンズヘアの定番であるツーブロック七三が、なぜネットの掲示板やSNSで「ダサい」「近寄りがたい」と囁かれるのか。その背景には、単なる個人の好みにとどまらない、明確な技術的・視覚的要因が存在します。
最大の原因は、「トップの毛流れとサイドの刈り上げの段差が不自然に浮いている」状態です。毛量調整を行わずに極端に短く刈り上げたサイドの上から、長い髪を無理やりペタッと横に撫で付けたスタイルは、昭和時代の古典的な七三分けにツーブロックを貼り付けたような違和感を生みます。これが周囲に「カッパのよう」「かつらを乗せたよう」と揶揄される典型例です。
さらに、スタイリング剤の選択ミスも評判を下げる一因となっています。油分が強すぎるポマードを根元から過剰に塗りたくって頭皮をギトギトに見せたり、安価なハードジェルで毛先までカチカチに固めて板のように固着させたりすると、清潔感とは正反対の「不潔さ」や「古臭さ」を周囲に与えてしまいます。
都内の高級理容室「HIRO GINZA(ヒロ銀座)」系列のプレミアムバーバー関係者へのヒアリング取材でも、次のような指摘がなされています。「七三分けが洗練されて見えるか、それとも古臭いおじさんヘアに見えるかの決定打は、パートラインのぼかし具合とトップの適度な空気感にあります。ただ横に分けるのではなく、骨格に合わせて自然に毛先を逃がす設計が欠かせません」。