特別区職員研修所は、東京都千代田区飯田橋3丁目にそびえる「東京区政会館」の内部に設置されています。東京区政会館は、東京23区で構成される一部事務組合である「特別区人事・厚生事務組合」が管理・運営を行う拠点であり、特別区自治情報連携センターなども同居する、いわば23区の頭脳とも呼べる施設です。
JR中央・総武線や東京メトロ東西線・有楽町線・南北線、都営大江戸線が乗り入れる飯田橋駅から徒歩数分という抜群のアクセスを誇り、都内各区役所から集まる受講生の利便性が確保されています。ここで実施される研修は、各区役所が独自に行う内部研修とは異なり、23区全体の共通基盤となる専門知識、法制執務、公務員倫理、対人折衝能力を体系的に底上げする目的を持っています。
「23区はそれぞれ独立した自治体でありながら、財政調整制度や人事厚生の一部を共同処理しています。その中でも職員研修所が果たす役割は極めて大きく、区ごとの行政サービスの質に格差を生じさせないための要石となっています」と、地方自治制度に詳しい関係者は語ります。専門フロアには大規模な講堂やグループワーク用演習室、模擬窓口設備が整えられており、年間を通じて数多くのプログラムが過密なスケジュールで稼働しています。