横浜港大さん橋国際客船ターミナルは、1894年に完成した鉄桟橋をルーツに持ち、現在のターミナルは2002年の国際コンペを経て建築家アレハンドロ・ザエラ・ポロとファシッド・ムサヴィ(FOA)の設計によって誕生しました。柱や梁を極力排した流線型の構造は、20年以上が経過した現在も世界的な名建築として高く評価されています。
施設全体は大きく2つの空間に分かれており、屋上部分は「くじらのせなか」と呼ばれる天然木(イペ材)のウッドデッキと芝生広場、2階部分は「くじらのおなか」と呼ばれる柱のない大空間のターミナルロビーで構成されています。
屋上広場最大の利点は、24時間いつでも誰でも無料で入場できる点にあります。早朝の澄んだ空気の中で横浜港を行き交う船を眺めるランナーや、夕暮れから日没にかけてのトワイライトタイムを楽しむ旅行者で常に賑わいを見せています。段差の少ないスロープ設計が徹底されているため、ベビーカーや車椅子での散策にも適したバリアフリー空間が広がっています。