ネット上の簡易コード譜サイトを見る際に、多くのプレイヤーが陥りがちな2つの大きな盲点が存在します。
1. イントロの「ギターソロ」と「ベースリフ」の混同
『ルビーの指環』といえば、あの誰もが知る象徴的なイントロです。ネット上の簡易TAB譜では、ベースが演奏している低音フレーズ(F - G - Ab - Bb...)と、今剛が奏でるギターのオクターブ奏法やシャープなカッティングフレーズがごちゃ混ぜに採譜されているケースが散見されます。
ギター1本で弾き語りをする際は、「低音のベースラインを親指で刻みつつ、高音弦でコードの裏拍をカッティングする」というハイブリッドなピッキングを意識しなければ、原曲のあの疾走感は再現できません。
2. ドミナントセブンスにおける「オルタード・テンション」の無視
サビの終わりやAメロの終止で登場する「C7」コード。ネットの初心者譜面では単なる「C7」と記載されますが、原曲で実際に鳴っているのは「C7(#9)」いわゆるジミヘン・コードや「C7(b9, b13)」といった強烈な緊張感を持つオルタードテンションです。単なるC7を鳴らすと明るすぎる響きになり、ボーカルの憂いを含んだメロディと衝突してしまいます。ここを「C7(b9)」や減衰するアルペジオで処理することが、玄人感を醸し出す決定打となります。