なぜ法より感情が優先?国民情緒法の衝撃実態と過去判決の真相を解説

なぜ法より感情が優先?国民情緒法の衝撃実態と過去判決の真相を解説

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「国民情緒法(こくみんじょうしょほう)」とは、韓国の六法全書に存在する実際の法律ではありません。「国民の道徳的感情や世論の圧倒的支持があれば、実定法や憲法の基本原則をも超越して適用される不文律」を皮肉、あるいは批判的に表現した社会・法学用語です。韓国現地でも「국민정서법(クンミンチョンソポプ)」と呼ばれ、メディアや法学者自身が自虐的・警鐘的に用いるケースが多々見られます。

近代国家における「法治主義」とは、国家権力の行使を法律に基づかせ、個人の権利や法的安定性を守る仕組みを指します。法治国家においては「法の下の平等」や「法の不遡及(過去の行為に対して後から作った法律で罰してはならない原則)」が絶対的な防波堤となるはずです。

しかし、韓国社会においては、時に「法の条文(合法律性)」よりも「国民が納得する道徳的正義(妥当性)」が優先される場面が生じます。この現象を法学者やジャーナリズムは「実質的法治主義の行き過ぎた解釈」、あるいは「人治主義的世論裁判」として論評してきました。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。