皇室には、皇族お一人おひとりを象徴するシンボルマークとして「お印(おしるし)」と呼ばれる制度があります。身の回りの調度品や所持品、衣装などに紋章のように配されるもので、悠仁さまのお印には「高野槇(こうやまき)」が選ばれました。
高野槇は、日本固有の常緑針葉樹であり、紀伊半島の高野山に多く自生することからその名が付けられています。仏前への供花としても重用され、古代から木材としての耐水性・耐久性が極めて高く、古墳時代の木棺(国宝級の出土品など)にも使用されてきた特別な樹木です。
この植物をお印に選ばれた理由について、宮内庁関係者は次のように説明しています。
「高野槇は、厳しい風雪に耐えながら天に向かってすっきりと、どこまでもまっすぐに伸びていく性質を持ちます。秋篠宮同妃両殿下は、親王が竹を割ったようにまっすぐ、かつ雄大に成長してほしいという願いを込められました。」
公の行事やお召し物、私物に至るまで、この高野槇の意匠が慎み深くあしらわれており、悠仁さまの健やかな成長と直心(じきしん)を象徴する証として大切にされています。