ホテルハイタワーのロビーやステンドグラスにこれ見よがしに描かれているハリソン・ハイタワー三世は、莫大な財力に任せて世界中の秘宝を強奪・収集した探検家兼実業家です。彼の性格は極めて傲慢で、自らの偉大さを誇示するためだけに、世界各地の建築様式(ゴシック、イスラム、ヒンドゥーなど)を無秩序に混ぜ合わせた異様なホテルを1892年に建設しました。
パークファンやディズニー研究者の間でも広く知られている通り、ハイタワー三世のモデル・元ネタとなった実在の人物は、ディズニーパークの設計を手掛けた伝説的イマジニアのジョー・ロード(Joe Rohde)氏です。個性的な顎髭や風貌、世界各地を探検するスピリットは彼自身の外見やエピソードをセルフパロディ的に投影したものであり、ディズニー特有のシニカルなユーモアが込められています。
また、ディズニーシーのタワーオブテラーで声優を務めたのは、重厚感あふれる名優・故石田太郎氏です。威厳と傲慢さに満ち溢れた低音ボイスは、ハイタワー三世の底知れない強欲さと、破滅へと向かう滑稽さを完璧に表現しています。