ゴルフにおける装いの基本は、プレーエリアであるコース上だけでなく、ゴルフ場の玄関口であるクラブハウスに足を踏み入れた瞬間から問われます。特に酷暑期におけるゴルフクラブハウス入場服装は、長年議論の的となってきたジャケット着用の是非を含め、コースの格式によって明確に分かれる実情があります。
関東・関西圏の主要ゴルフ場を対象とした取材データによると、6月〜9月の夏期において「来場時ジャケット完全任意(免除)」を明記するコースは全体の約88%に達しています。しかし、残る約12%の社団法人制を中心とする名門・歴史的コースでは、夏期であっても「手に持っての入場」あるいは「薄手サマージャケットの着用」を義務付ける内規が依然として維持されています。「夏だから上着は不要だろう」という先入観でジャケットを持参せずに来場し、フロントで注意を受ける事態は今なお頻発しているトラブルの典型です。
さらに見落としがちなのが、ジャケットの下に合わせるトップスとボトムス、そして足元のマナーです。入場時にTシャツ、ジーンズ、カーゴパンツ、サンダル、スニーカーソックス(くるぶしが完全に見える極短ソックス)を身に着けることは、パブリックコースを除き全国ほぼすべてのゴルフ場でNGとされています。襟付きのシャツ(または基準を満たすモックネック)をスラックスにタックインし、革靴あるいはゴルフ専用の歩行用シューズでチェックインするのが大人の基本作法です。近年増えている「プレーウェアのまま来場・プレー後のそのまま帰宅」を許可するコースであっても、ロッカールームを通らないスループレー枠に限定されるなど利用規約が厳密に定められているため、事前確認を怠ってはなりません。