音響機器を扱うコミュニティや配信者のSNSでは、マイク形式の選択を誤ったユーザーによるリアルな投稿が頻繁に見受けられます。大手配信プラットフォームで活動するストリーマーへのヒアリングやネット上の検証報告からは、カタログスペック上の「高音質」と「日常的な使い勝手」の間に生じるギャップが浮き彫りになっています。
「憧れて高感度なコンデンサーマイクを導入したものの、隣の部屋で家族が立てる生活音や、PCのファンが回る重低音まで配信に乗ってしまい、リスナーから『部屋の音がうるさい』と指摘された」「結局ノイズゲートのフィルターを過剰にかけた結果、自分の声がロボットのように途切れてしまった」という告白は枚挙にいとまがありません。遮音や吸音の施されていない6畳間のような環境では、コンデンサーマイクの集音能力の高さが仇となる典型例です。
現場のリアルな評価として際立つのが、ロングセラー機に対する信頼感です。ライブハウスやPA現場で半世紀以上にわたりデファクトスタンダードとして君臨するシュアSM58の評判を調べると、「叩いても落としても壊れないタフさ」「口元を近づけて喋れば周囲の騒音が驚くほど入らない」といった過酷な現場で鍛え上げられた頑強さに絶賛が集まっています。一方で、宅録の入門機として不動の地位を築くオーディオテクニカAT2020に対しては、「1万円台前半とは思えない抜けの良いクリアなボーカルが録れる」「ただし、窓の外を走る車の走行音まで拾うためゲイン調整にシビアさが求められる」という率直な意見が寄せられています。