校務分掌とは?不満が噴出する現場の実態と教員の働き方改革最前線

校務分掌とは?不満が噴出する現場の実態と教員の働き方改革最前線

校務分掌とは?不満が噴出する現場の実態と教員の働き方改革最前線とはどんな影響があるのか? 専門的な分析を整理してお届けします。

校務分掌の負担感は、担当する部署によって天地の差が存在します。文部科学省が公表した勤務実態データや報道各社の取材資料をもとに、主要な分掌ごとの業務実態と時間外労働の偏りを比較整理しました。

分掌名・役職詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価教務部(教務主任)月平均時間外在校等時間:65〜80時間(新学期・年度末は100時間超も頻発)原則として主幹教諭または10年以上のベテラン教諭が担当学校運営の心臓部。時間割作成などの事務作業がデジタル化されていない現場では負担が極大化。生徒指導部(生徒指導主事)突発残業発生率:年間80日以上。深夜・休日の警察・保護者連絡を含む中堅〜ベテランの行動力ある教員。体育科や男性教員への偏向が顕著精神的消耗度が最も高い。地域連携やトラブルの初動対応に拘束され、授業準備の時間が消失する。進路指導部(進路指導主事)秋季〜冬季の調査書作成:1校あたり数百通の照合作業が発生中学校・高校では中核ポスト。誤記が許されない極度の心理的重圧推薦入試や出願のオンライン化が進む一方、ダブルチェック等の紙文化が残り、冬場の労働環境は過酷。情報・ICT担当端末トラブル対応件数:週平均15〜30件(1人1台端末の保守運用)20代〜30代の若手教員に一方的に押し付けられるケースが多発専任のICT支援員が不足する自治体では、事実上の「無償ヘルプデスク」と化しており早急な外部委託が必要。

上記データが物語るように、特定の分掌に就く教員は、法定の労働時間上限である「月45時間」を恒常的に突破しています。とりわけ教務主任と生徒指導主事への負荷集中は際立っており、これが後述する職員室内の深刻な不協和音へと直結しています。

山田 真由
著者

山田 真由

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