金融資産5000万円超のリアルな日常|実は質素?準富裕層が贅沢しない真相

金融資産5000万円超のリアルな日常|実は質素?準富裕層が贅沢しない真相

金融資産5000万円超のリアルな日常|実は質素?準富裕層が贅沢しない真相について重要なポイントを解説いたします。専門家の見解をお届けします。

「資産が5000万円を超えたら、毎日の食事もデパ地下惣菜や外食ばかりになるのでは」「高級ブランド品を買い漁っているのではないか」という疑問に対し、現場の取材結果は明確な「NO」を突きつけています。取材に応じた準富裕層のほぼ全員が口を揃えるのは、「5000万円を超えても、生活水準はアッパーマス層やマス層時代と1ミリも変わっていない」という事実です。

ある大手IT企業勤務の40代男性(金融資産5400万円・既婚・子1人)は、自らの日常を次のように苦笑交じりに語ってくれました。

「資産が5000万円に達した当夜、妻と乾杯しようかと話しましたが、結局いつものスーパーで買った割引シールの貼られた刺身と発泡酒で済ませました。通帳の数字が増えても、お腹が空く間隔も、味覚の心地よさも何も変わりません。翌朝も普通に7時の満員電車に乗って出社しました。贅沢を覚えると資産が減る恐怖のほうが勝ってしまうのです」

彼らが贅沢に走らない、すなわち金融資産5000万円が質素な理由には、行動経済学で言う「ヘドニック・トレッドミル現象(快楽順応)」を無意識に回避している側面があります。生活レベルを一度上げてしまうと幸福感はすぐに薄れ、元に戻すのは極めて困難になります。準富裕層に到達する人々の多くは、資産形成の過程で「一時的な見栄にお金を使っても人生の満足度は上がらない」という冷徹な真実に気づいているのです。

日々のランチは手作り弁当や500円前後のワンコイン定食、普段着はユニクロやGU、週末のレジャーは図書館や近隣の自然公園。外見から彼らが5000万円以上の金融資産を保有していることを見抜くのは、プロのファイナンシャルプランナーであっても至難の業です。

清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。