「プラットフォーマー(Platformer)」という言葉は、主に日本国内で広く用いられている和製英語です。国際的な法制やビジネス用語では「プラットフォーム事業者(Digital Platform Operator)」と呼ばれます。本来の英語であるプラットフォーム(Platform)は「駅の乗降場」や「舞台・演壇」を意味しますが、IT・ビジネスの文脈では「複数のグループ(利用者、販売者、開発者など)を結びつけ、取引や情報交換を成立させるための共通基盤」を指します。
経済産業省の定義や関連法令においても、プラットフォーマーは「情報通信技術とデータを活用し、多様な第三者に対してサービスの場を提供する事業者」として位置付けられています。自社で商品を仕入れて販売する旧来の物販企業とは根本的に異なり、売り手と買い手のマッチングを担う「場」そのものを支配する点に最大の特徴があります。
米国の巨大IT企業群であるGAFA(Google、Apple、Meta、Amazon)が世界市場を支配できた要因は、デジタル空間における「二面市場(あるいは多面市場)」をいち早く成立させ、世界規模でスケールさせた点に尽きます。OS、検索エンジン、ECの取引基盤、SNSといった人々の生活基盤を掌握し、そこを行き交う膨大なトラフィックと行動ログを一手に集約することで、競合他社が容易に追いつけない圧倒的な堀(モート)を築き上げました。