「自分はイエベだから似合う」「ブルベだから似合わない」という単純な二元論は、現代のカラー調合において完全に過去の常識となりました。重要なのは、ベースとなるパーソナルカラーに合わせた「オリーブとベージュの配合比率のコントロール」です。
オリーブベージュと最も親和性が高いのは「イエベ秋(オータム)」タイプです。アースカラーや深みのあるスモーキートーンを得意とするため、マットなグリーンをしっかり効かせたオリーブベージュを乗せることで、肌の艶感が引き立ち、骨格の美しさが際立ちます。深みのあるカーキ寄りのオリーブでも顔色が沈まず、シックで上品な存在感を放つのが特徴です。
一方、透明感と涼しげな青みトーンを持つ「ブルベ夏(サマー)」タイプの場合、安易にイエローベース寄りのオリーブを濃く入れてしまうと、顔色が一気にくすみ、疲れた印象を与えてしまいます。ブルベ夏が成功するための鉄則は、黄みを極力削ぎ落とした「オリーブグレージュ」寄りの設計、もしくはベージュの比率を7割程度まで引き上げた「淡いペールオリーブベージュ」に設定することです。ほんの少し寒色のアッシュやラベンダーを微量隠し味として混ぜることで、ブルベ夏の持つシルキーな肌質を損なわずにクリアな透明感を引き出すことが可能になります。
イエベ春(スプリング)であれば明度を高めたシアーなライトトーン、ブルベ冬(ウィンター)であればコントラストの効いたダークトーン(5〜6レベル)にオリーブを仕込むなど、各属性に合わせた調整こそが成否を分ける境界線となります。