実際に閃輝暗点の発作が始まってしまった場合、根本的に閃光そのものを数秒で消し去る魔法のような特効薬は存在しません。しかし、その後の悪化を最小限に抑えるための適切な応急処置法があります。
視界に光が現れたら、まずは作業を即座に中断し、明かりを落とした静かな部屋で横になって安静を保つことが鉄則です。自動車の運転中であれば、ハザードランプを点灯させて直ちに安全な場所へ停車してください。視覚野をこれ以上刺激しないよう、スマートフォンやPCの画面を見る行為は厳禁です。
また、閃輝暗点の段階で市販の鎮痛薬(ロキソニンやイブプロフェン等)を服用しても、血管の収縮期には効果を発揮しにくい場合があります。片頭痛による頭痛発作を抑える医療用医薬品としては、血管拡張を直接抑え込む「トリプタン製剤」や、近年登場した新たな作用機序を持つ「ジタン系製剤(ラスミジタン)」が処方されます。これらは服用のタイミングが治療効果を大きく左右するため、必ず専門医の指導のもとで服用プロファイルを確立してください。
発作の予防策としては、生活リズムの乱れを整え、血管の過度な緊張を防ぐ「マグネシウム」や「ビタミンB2」を豊富に含む海藻類・大豆製品・緑黄色野菜を日常的に摂取することが有効とされています。