定期テストの読解・文法問題で問われるキーフレーズを厳選し、品詞分解と文法ポイントを詳細に解説します。
1. 助動詞の超頻出ポイント「くらげのななり」
文法テストの定番中の定番が「ななり」の識別です。
くらげ(名詞) + の(格助詞) + な(断定の助動詞「なり」の連体形「なる」の撥音便「なん」の「ん」の無表記) + なり(推定の助動詞「なり」の終止形)
「なるなり」が発音しやすいように「なんなり」へと変化(撥音便化)し、さらに平安時代の表記ルールによって鼻音である「ん」が表記されずに「ななり」となりました。「〜のものであるようだ」という推定の意味になります。「な」と「なり」でそれぞれ異なる助動詞である点を問う問題は、全国の高校で毎年必ず出題されます。
2. 呼応の副詞と不可能表現「え張るまじければ」
え(副詞) + 張る(ラ行四段動詞・連体形) + まじけれ(打消推量・打消意志の助動詞「まじ」の已然形) + ば(接続助詞)
「え + 打消(まじ・ず)」は「とても〜できない」という不可能性を表す呼応の構文です。已然形+「ば」は確定条件(原因・理由)となるため、「とても張ることができそうもないので」と正確に直訳できるようにしておきましょう。
3. 強意の係り結び「隆家こそ〜侍れ」「なむ〜申す」
- 「隆家こそいみじき骨は得て侍れ」:係助詞「こそ」を受けて、文末が丁寧の補助動詞「侍り」の已然形「侍れ」で結ばれています。
- 「〜となむ人々申す」:係助詞「なむ」を受けて、文末が四段動詞「申す」の連体形「申す」で結ばれています(終止形と同形ですが文法上は連体形)。
4. 定期テスト必出の重要古語まとめ
- おぼろけなり(形容動詞):並一通りだ、平凡だ。「おぼろけの紙」で「ありきたりの平凡な紙」の意。否定語を伴うと「並大抵ではない」という意味に転じます。
- 言ひ消つ(動詞・タ行四段):言い負かす、けなす、否定する。相手の言ったことを打ち消して圧倒すること。
- かまへて(副詞):あらかじめ心構えをして、前もって。あとに意志や願望を伴い「何とかして」の意を含みます。
- 恥づかし(形容詞・シク活用):気が引ける、きまりが悪い、気後れする。「(相手が立派すぎて)こちらが気恥ずかしくなる」というニュアンスを掴むことが決定的に重要です。