サッポロ一番CMの歴代出演者は一体誰なのか、そしてなぜこれほど愛されたキャストたちが交代していったのか。歴代の顔ぶれを振り返ると、日本のドラマ・映画界を支えてきた豪華な名優たちがずらりと並びます。
昭和から平成にかけて「サッポロ一番の顔」として長年親しまれたのが、名優・藤岡琢也さんです。「サッポロ一番みそラーメン」の素朴で温かい父親像は日本中に浸透し、ブランドの信頼性を決定づけました。さらに遡れば坂本九さんや西田敏行さん、高嶋政伸さんといった国民的タレントが歴代のバトンをつないできました。
平成後期から令和初期にかけて絶大な支持を集めたのが、女優の竹内結子さんと人気子役の寺田心さん、劇団ひとりさんによるファミリーシリーズです。「このひと手間が、アイラブユー。」のキャッチコピーのもと、母の愛情とひと手間の工夫を伝える演出は、袋麺市場におけるサッポロ一番のポジションを不動のものにしました。その後、2021年春からはKis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔さんと玉森裕太さんを迎えたシェアハウス設定の「ひとてま荘」シリーズがスタートし、若い単身層や女性層を大きく開拓しました。
ネット上で「突然の降板ではないか」と囁かれた交代劇の背景には、不祥事や人気凋落といったネガティブな要因ではなく、ブランドのコミュニケーションサイクルの刷新と、2023年秋に起きた旧ジャニーズ事務所のタレントマネジメント体制の激動が関係しています。サンヨー食品側は契約満了の節目において、より幅広い世代へ原点回帰のノスタルジーと日常感を訴求するため、現在のマルチタレント起用スタイルへと舵を切ったとみられています。