購入したばかりのセレモニースーツや、繊細なツイード生地にブローチの太い針を刺す際、「生地に穴が残って二度と着られなくなるのではないか」と躊躇する方は少なくありません。卒園式ブローチ穴あけ防止対策として、スタイリストやアパレル現場で実際に使われている4つの実践テクニックを紹介します。
① フェルトや厚手の当て布を裏側に挟む
ジャケットの裏側に、2cm角程度に小さく切ったフェルトやコットン生地を当て、表生地と一緒に針を通します。裏からテンションを均等に支えることで生地の糸割れを防ぎ、ブローチのぐらつきやお辞儀時の垂れ下がりを劇的に解消できます。
② シリコン製ブローチストッパーの併用
ピンの針先を通したあと、留め具に収める直前に小さなシリコンキャッチ(ピアス用のものでも代用可能)を1つ通します。これにより、針と布の間に生じる余計な隙間が埋まり、針穴が広がる摩擦を物理的に遮断できます。
③ 縫い目(シーム)の隙間に針を通す
ツイードや織りのある生地の場合、糸そのものを針で突き破るのではなく、織り目と織り目の隙間、あるいはジャケットの切り替え部分の縫い目(シームライン)を探して針先を滑り込ませます。式が終わったあとに指先で縦横に生地を軽く揉みほぐすだけで、目立たないレベルまで繊維が元の位置に戻ります。
④ マグネット式コンバーターの活用
どうしても生地に針を通したくない場合、市販されている「ブローチ用マグネットパーツ」が極めて有効です。ブローチの針を専用のマグネット金具に固定し、強力な磁石でジャケットの表裏から挟み込む仕組みです。薄手のウールや高密度のシルク混ジャケットでも、布地を完全に無傷のまま保つことができます。