中国海軍にとって真の技術的跳躍となったのが、満載排水量8万トン級を誇る3隻目の最新鋭空母「福建(Type 003)」です。米海軍の最新鋭「ジェラルド・R・フォード級」に次いで世界で2番目に電磁式カタパルト(EMALS)の実用化に成功しました。
カタパルトの導入により、「福建」は戦闘機に燃料と誘導爆弾・対艦ミサイルをフル装備させた状態での連続射出が可能となりました。さらに、大型の固定翼早期警戒機「空警600(KJ-600)」の運用が可能になった点は極めて重要です。これまでヘリコプター型レーダーに頼らざるを得ず限定的だった艦隊の早期警戒・索敵範囲が劇的に拡大し、米軍と遜色ない遠距離索敵網を洋上に展開できるようになりました。
艦載戦闘機の世代交代も同時に進行しています。従来の大型艦載機「J-15B」に加え、米海軍のF-35Cに対抗すべく開発された第5世代ステルス戦闘機「J-35(殲35)」の艦載テストが進展。ステルス性能を備えたJ-35と電磁カタパルトの組み合わせは、西太平洋における航空優勢争奪戦において、周辺国にとって無視できない脅威となっています。