髪の長さによって、髪が受ける重力や肩に当たる摩擦の条件は大きく変化します。レングスごとの特性に合わせたブロッキングとアプローチを取り入れることで、どの長さでも崩れないプロクオリティのフォルムが手に入ります。
1. ボブ|襟足を浮かせずフェイスラインを包み込むセット術
あごラインから肩上のボブは、襟足が短いためアイロンによる火傷の危険が高く、外ハネしやすいのが難点です。まずは髪を「耳上」と「耳下」の上下2段にブロッキングします。襟足のインナーゾーンはストレートアイロンを床と平行に入れ、軽く手首を内に入れる程度の弱めのカールにとどめます。表面の髪はやや前に引き出しながらふんわりとCカールをつけることで、頭の形が綺麗なひし形シルエットになります。
2. ミディアム・セミロング|肩でハネる問題を解消する黄金アプローチ
鎖骨前後のミディアムやセミロングは、毛先が肩や首元に当たって最もハネやすいレングスです。左右をそれぞれ「耳前」「耳後ろ」の4ブロックに分けます。アイロンを通す際は、毛束を真下に引っ張るのではなく、顔の斜め前45度に引き出しながら内巻きにします。肩のカーブを避けた位置でカールを形成してから定着させることで、肩に当たっても内側に自然に収まる美しい毛流れが維持されます。
3. ロング|熱のムラをなくすスライシングと巻き方
ロングヘアの場合、髪自体の重みでカールが下に引っ張られて伸びやすくなります。毛束を一度にまとめて巻こうとせず、1パネルの幅を約3〜4cm幅に細かく分けて熱を通すのが鉄則です。32mmまたは38mmのコテを使い、毛先から約10cm上の中間部分からスルスルと滑らせ、毛先を巻き込んで1回転半させた位置で2〜3秒キープします。抜いた後は、手のひらの上で丸めたカールを2〜3秒受け止め、熱が冷めるまで優しく支えることで持続力が劇的に向上します。