日本国内のサブカルチャーにおいて「ハラショー」の知名度を一気に押し上げた金字塔として知られるのが、大ヒットメディアミックス作品『ラブライブ!』に登場するスクールアイドル・絢瀬絵里(あやせ えり)の存在です。
ロシア人の祖母を持つクォーターという設定の彼女は、感動した場面や納得した瞬間に「ハラショー!」と呟く口癖を持っていました。このラブライブ絢瀬絵里ハラショーの描写は、SNSや動画配信を通じて爆発的なバズを生み出し、普段ロシア語に触れる機会のなかった若い世代にまで単語を定着させる契機となりました。
アニメファンの手記やファンコミュニティの投稿を分析すると、「ロシア語は難解で近寄りがたいと思っていたが、ハラショーという一言で親近感が湧いた」「大学の第二外国語でロシア語を選択する動機になった」という証言が多数見受けられます。
ただし、実際のロシア人コミュニティへの取材によると、アニメのように日常会話で「ハラショー!」と感嘆符付きで叫ぶ頻度はそれほど高くありません。ネイティブにとっては、もっと静かに「うん、いいよ」「分かった」と呟く生活言語としての色彩が強いのです。サブカルチャーがもたらした親しみやすさを入り口にしつつ、実際のリアルなニュアンスを理解することで、より深い異文化理解へと昇華させることができます。