『仮面ライダーアギト』の撮影現場は、東映撮影所を中心に連日早朝から深夜まで及ぶ過酷なスケジュールで動いていた。主演の津上翔一(アギト)役を務めた賀集利樹をはじめ、若いキャスト陣は、過酷な現場を共に生き抜く中で固い絆で結ばれていった。
東映とテレビ朝日がタッグを組んで送り出した本作の現場は、プロとしての厳しい要求が飛び交う熱気あふれる空間だった。若き日の要潤と賀集利樹は、互いにライバルであり同志として切磋琢磨した。要は現場での演技指導を通じて、カメラの写り方から発声、アクションの受けに至るまで、役者としての基礎をすべて叩き込まれたと語る。この時期に培われた「どんな過酷な現場であっても妥協しない役者魂」が、その後の彼の長いキャリアを支える揺るぎない土台となったことは言うまでもない。