イラストの説得力を一段引き上げるためには、モチーフとなる動物本来の骨格と肉球の構造を把握しておく必要があります。特に犬と猫の肉球の違いは、動物イラストを描き分ける上での決定的な分岐点となります。
猫の肉球は、獲物に足音を立てずに忍び寄るため、非常に柔らかく弾力性に富んでいます。前足の大きなパッド(掌球)は下部が3つの山に分かれたクローバーのような形状をしており、指球はふっくらとした楕円形です。通常時は爪が完全に皮膚の鞘(さや)の中に収納されているため、リラックスした状態では爪を描きません。
対して犬の肉球は、長距離を走るためのグリップ力とクッション性を備えた頑丈な構造をしています。形状は全体的に厚みがあり、大きなパッド(掌球)は三角形に近いシャープなシルエットを描きます。さらに、犬は爪を引っ込めることができないため、リアルな肉球の構造を表現する際は、必ず指球の先端から地面に向かってしっかりとした爪を描き加える必要があります。