日本のモビリティシーンにおいて、特定の数字に対する需要が偏る現象は決して珍しくない。しかし「777」や「8888」といった従来のゾロ目信仰とは一線を画す形で、静かに、かつ圧倒的な人気を誇るのが「358」だ。
全国の管轄陸運支局を傘下に持つ国土交通省が実施する希望ナンバー制度の統計を紐解くと、一部の地域では抽選対象となるほどの集中アクセスを記録している。現場の販売員やディーラー関係者をはじめとする自動車産業の現場からも、「納車時に顧客から理由を問わず指定されるケースが数年前から急増している」との声が相次ぐ。なぜ特定のファン層だけでなく、幅広い層のドライバーがこの数字に熱視線を送るのか。その理由は、日常生活のあらゆる場面で偶然目にするエンジェルナンバーとしての側面にあった。