タダで入手できるはずのカードが、なぜこれほどのプレミア価格に跳ね上がるのか。その背景には、緻密に計算されたコレクター心理と明確な供給制限が存在する。
第1の要因は、カード裏面に記載されたロット番号だ。特に「001」から始まる初期印刷ロット(初版)は製造枚数が極めて少なく、同一デザインであっても再販版とは一線を画す価値を持つ。第2の要因は、自治体の事情による「配布終了」である。再発行の予定がないカードは物理的な総数が確定するため、市場価格が一気に吊り上がる。そして第3の要因が、現地訪問を義務付ける現地限定性だ。遠方への交通費や移動時間を考慮した層が、直接購入を選択することで高額取引が成立している。