館内を歩くと、人間とロボットの境界線が曖昧になっていることに気づく。エレベーターに乗れば、清掃ロボットや配送ロボットがごく自然な動作で同乗してくる。ロボット専用の通信プロトコルがビル全体に張り巡らされており、優先制御や衝突回避が自動的に行われているのだ。
深夜の警備も、人間のガードマンではなく自律走行型ドローンと4足歩行ロボットのペアが担う。暗闇を赤外線カメラでスキャンし、不審者の侵入だけでなく、電気系統の異常発熱まで検知する。省人化の徹底により、管理コストは従来の同規模ビルの約40%まで削減されたという。驚異的な数字だ。