荒っぽいパブリックイメージが先行する播州弁ですが、近年ではショート動画やSNSの配信コミュニティにおいて「実はめちゃくちゃ可愛い」「親しみやすくてキュンとする」という再評価の波が広がっています。特に女性や年少者が発する以下のフレーズは、独特の柔らかい余韻を残します。
・「〜しとってな」「待っとって」
大阪弁の「待っときや」と比べ、母音「e」が柔らかく残る「待っとって(待っていてね)」「寝とってええよ(寝ていていいよ)」は、母性的なあたたかみを感じさせる表現として県外出身者の心を掴んでいます。
・「〜しょん?」「何しよん?」
親しい友人間で使われる「今何しょん?」「どこ行きょん?」は、語尾の鼻母音(ん)と「ょ」の拗音が相まって、小動物のような愛嬌を生み出します。威圧的な「なんどいや」と同一言語とは思えないほどまろやかな響きを持ちます。
・「べっちょないよ」
平仮名の丸みを帯びた語感そのものが持つ柔和さ。「大丈夫だから心配しないで」というニュアンスを短文で伝えられるため、日常の励ましワードとして根強い人気を誇ります。