アブに刺された跡が消えない原因は?しこり・色素沈着を防ぐ治療法

アブに刺された跡が消えない原因は?しこり・色素沈着を防ぐ治療法

アブに刺された跡が消えない原因は?しこり・色素沈着を防ぐ治療法に関する疑問や疑問点を初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

インターネット上やアウトドア民俗療法の界隈では、「虫刺されの毒は熱に弱いから、刺されたら45〜50℃の温水で温めると痒みが止まる」という説が広く出回っています。しかし、アブ刺されにおいてこの説を鵜呑みにするのは極めて危険な行為です。 蜂毒の一部酵素など熱変性する物質も存在しますが、アブによる刺咬傷は強い物理的組織破壊を伴う外傷であり、刺された時点で広範な毛細血管拡張と組織浮腫(内出血とリンパ液漏出)が始まっています。 この急性炎症期に患部を温めてしまうと、局所の血流が激増し、血管透過性がさらに亢進して腫れと激痛が爆発的に悪化します。現場検証や皮膚科医の統一見解では、アブ刺されの応急処置と冷やす効果こそが最も確実な医学的正解です。流水で傷口に残る唾液と雑菌を洗い流した後、保冷剤や氷嚢をタオル越しに当ててキンキンに冷やすことで、肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑制し、局所麻酔に似た鎮痛効果と浸潤細胞の活性抑制を同時に得られます。 また、もう一つの重大な盲点がアブ刺されの水ぶくれ処置です。 アブのアレルギー反応が激しい場合、刺咬部を中心として強い表皮下水疱(水ぶくれ)が発生することがあります。これを「毒を出そう」として針で突いて破頭(破くこと)したり、押し潰すのは絶対にやってはいけません。 水ぶくれの天蓋(皮)は、露出した無防備な真皮を守る最高峰の「生体天然絆創膏」です。破いて内容液を流出させると、常在菌である黄色ブドウ球菌などが侵入して蜂窩織炎(ほうかしきえん)や伝染性膿痂疹(とびひ)などの重篤な二次感染を引き起こし、組織欠損から恒久的な陥凹性瘢痕(クレーター状の傷跡)を残す決定打となります。水ぶくれが生じた際は絶対に潰さず、清潔を保ちながら被覆・保護することが不可欠です。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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