公式の通常放送ではハイプライスで紹介されるアイテムが、アウトレットでは半額以下で投売りされる。この劇的な価格破壊の根底には、テレビ通販という特殊なビジネスモデルが抱える流通構造が存在します。業界関係者への取材および公開されている製品管理体制から見えてきた、ショップチャンネルのアウトレットわけあり理由は大きく4つに分類されます。
最大の要素は、テレビ放映を支える「サンプル品」と「スタジオデモ品」の放出です。ショップチャンネルではキャストやゲストが生放送で実際に着用・調理・実演を行います。これらは一度でもスタジオ照明を浴び、開封・試用された時点で「新品の正価品」としては顧客に配送できません。使用時間はわずか数十分から数時間程度であっても、コンプライアンス上はアウトレット分類へと即座にスライドされます。
もう一つの決定的な要因が、独自の顧客保護サービスである「30日間返品・交換保証」の存在です。ユーザーが自宅で試着・試用した後に返品された商品は、検品部門へと回されます。これがショップチャンネルの返品再生品(リファービッシュ品)です。専門の技術スタッフが外観の汚れ・傷のチェック、動作テスト、スチームクリーニング、再パッキングを実施し、内部規定に合格した個体のみがアウトレット商品として復活します。
さらに、過剰発注によるシーズン在庫の終息品、輸送用ダンボールや外箱(化粧箱)の角潰れ・タグ曲がりといった軽微な外装ダメージ品も混在します。製品本体の基本性能や耐久性は新品と遜色がないにもかかわらず、流通業界の厳格な新品基準から外れただけでショップチャンネルのアウトレット値引き率は一気に跳ね上がり、破格のプライスタグが付けられる仕組みです。