SNSや画像共有アプリの普及に伴い、保育現場では「見栄えの良い、整った作品を作らなければならない」という無言のプレッシャーが蔓延しています。しかし、ここには発達支援上の大きな落とし穴が存在します。
ネット上に投稿される「完璧に等間隔で並んだスイカの種」や「はみ出しが一切ないかき氷」の多くは、保育者が子どもの手を握って誘導したり、保育者自身が後から大幅に手直ししたものです。こうした過度な介入は、2歳児の「自分で作れた」という有能感を奪いかねません。
シールが1箇所に何枚も重なって貼られていたり、絵の具が混ざり合って茶色くなってしまったりしても、それは子どもがその瞬間に「重ねて貼る感触」「色が混ざる面白さ」に没頭した証拠です。大人の美意識で作品を統制するのではなく、子どもの試行錯誤の軌跡として肯定的に受け止める姿勢が求められます。