福岡県久留米市で結成されたチェッカーズは、アマチュアバンドの登竜門として知られたヤマハ音楽振興会主催のコンテストでグランプリを獲得し、一躍脚光を浴びることとなった。リーダーの武内享を中心に、若さと溢れ出る感性を武器に上京した彼らは、大手レコード会社ポニーキャニオンから『ギザギザハートの子守唄』で鮮烈なメジャーデビューを果たす。
直後にリリースされた『涙のリクエスト』が大ヒットを記録すると、ヒットチャートの上位を彼らの楽曲が独占する異例の事態が発生。従来の歌謡曲の枠組みを根底から揺さぶり、アイドル的な爆発的人気を博しながらも、本質的には骨太なバンドサウンドを併せ持つ唯一無二の存在感を確立した。主演映画『CHECKERS IN TAN TAN タヌキ』の大ヒットや、年末の『NHK紅白歌合戦』への9年連続出場など、その勢いはまさに時代を象徴していた。