都丹庵士の最大の武器は、自らの舌を「チッチッ」と鳴らすクリック音の反響によって周囲の地形や対象物の位置、距離、形状をミリ単位で立体把握する「エコーロケーション(反響定位)」です。
コウモリやイルカが用いるこの生体ソナー技術を、都丹庵士は人間の聴覚訓練によって実戦レベルへと昇華させました。彼の戦闘における主な特徴と強みは以下の通りです。
第一に、「完全な暗闇における無敵性」です。視覚情報に頼る一般の兵士やスナイパーにとって、光のない夜間や濃霧、密閉空間は致命的な障害となります。しかし、都丹庵士にとっては己の独壇場と化します。阿寒湖の温泉ロッジでの戦闘では、電灯を破壊して暗闇を作り出し、杉元佐一やアシㇼパ、白石由竹らを一瞬で窮地に追い込みました。
第二に、「多重武装による制圧力」です。都丹庵士は長距離狙撃用のライフルだけでなく、近接戦闘用に改造した複数の拳銃や散弾銃、さらにはナイフを身に帯びています。音で敵の骨格や筋肉の動き、呼吸の乱れを捉え、一切の迷いなく急所を撃ち抜く戦闘IQの高さは、作中屈指のガンマンである尾形百之助や二瓶鉄造とも異なる独自の境地に達しています。