黒夢のベーシストである人時との激しい化学反応と時に生じた確執、そして劇的な再結成。音楽的な相棒としての緊張感ある関係性は、清春の表現に鋭いエッジを与え続けた。その一方で、プライベートで父親となり、家庭を築いたことは彼の歌詞世界や歌声にも深みをもたらしていく。
若き日の衝動的なロックから、命や愛、無常感を歌う奥行きのあるボーカルスタイルへの変容。その背景には、一人の人間として守るべきものができたことによる精神的な成長があった。孤高のボーカリストでありながら、身内に対して見せる温かな眼差しは、彼を知る人物が口を揃えて語る「知られざる素顔」そのものだ。