ここで強く注意すべきは、民家や街中で見かける野生の個体を絶対に食べてはならないという点である。食品衛生学の視点から言えば、野外の個体はサルモネラ菌や大腸菌、寄生虫などを保持している危険性が極めて高く、加熱調理をしたとしても重篤な健康被害を引き起こすリスクがある。
一方で、専門施設で衛生管理のもと無菌的に養殖されたものは完全に安全だ。国連食糧農業機関(FAO)の報告書でも指摘されている通り、食用昆虫は質の高い高タンパク質であり、亜鉛や鉄分などの必須ミネラル、オメガ3脂肪酸を豊富に含む。牛肉や豚肉と比較しても、単位重量あたりの栄養密度は極めて高い。