タイルシール貼りで後悔する原因を突き詰めると、技術の未熟さではなく事前の準備不足に行き着きます。編集部がDIY経験者へのリサーチとプロへの取材で特定した、初心者が陥りがちな「3大落とし穴」は以下の通りです。
第1の落とし穴は、壁面の脱脂・清掃を怠ることです。一見きれいに見える壁でも、キッチンには目に見えない油煙、洗面所には皮脂や石鹸カスが付着しています。汚れの上にシールを貼っても十分な初期粘着力が得られず、施工から数日〜数ヶ月で浮きや剥がれが発生します。
第2の落とし穴は、目分量で貼り進めてしまうことです。部屋の壁やカウンターの角は、実は完全な直角(90度)になっていないケースが珍しくありません。壁の端に合わせて貼り始めると、数枚貼り進めた段階で全体の傾きが大きくなり、目地部分に大きな隙間や重なりが生じてしまいます。
第3の落とし穴は、素材ごとの伸縮性や環境特性の無視です。ビニール系やアルミ複合系のシートは温度変化でわずかに伸縮するため、無理に引っ張りながら貼ると、時間経過とともに縮んで継ぎ目がパックリと開いてしまいます。