彼のディスコグラフィにおいて、決定的なエポックメイキングとなったのがアルバム作品群だ。ファーストアルバム『LOG IN』で提示されたサイバー空間的な世界観と、10代特有の葛藤。そして、彼の存在を不可逆的なものにした名盤『LiFE』の存在感は今なお色褪せない。
『LiFE』に収録された楽曲群は、孤独や不安、成功への歓喜、そして身近な仲間への愛を飾り気のない言葉で紡いでいる。多機嫌でカラフルなサウンドの裏側に潜む、ふとした寂しさ。そのコントラストが、目まぐるしく変化する社会に生きる若者たちの日常に驚くほどフィットした。単なるシングルカットの集積ではない、アルバムという一つのアートワークとして描き出されたストーリーテリングは、彼の音楽的成熟を雄弁に物語っている。