全国大会行きの2枠をかけた高校サッカー東京予選Aブロック決勝ならびに高校サッカー東京予選Bブロック決勝は、東京のフットボールカルチャーの粋を集めたハイレベルな戦術合戦となりました。
近年、圧倒的な組織力と自律型マネジメントで全国上位に進出している堀越高校サッカー部は、ピッチ内のリーダーシップと柔軟な可変フォーメーションを武器に、盤石の試合運びを展開。対する帝京高校サッカー部は、伝統の「カナリア軍団」らしい高い技術力と激しい球際(デュエル)で真っ向から対抗し、スタジアムに詰めかけたオールドファンから現役世代までを熱狂させました。
一方の山では、卓越したボール保持と美しいパスワークを信条とする国学院久我山サッカー部と、鋭いサイドアタックと高いフィジカル強度を誇る関東第一高校サッカー部、さらには細部まで計算されたポジショナルプレーを展開する成立学園サッカー部が激しくしのぎを削りました。現代の高校サッカーにおける主要なスタイルが西が丘のピッチ上で火花を散らしたのです。
高校サッカー選手権東京代表歴代の記録を辿れば、平成初期の帝京一強時代から、2010年代以降の国学院久我山や関東第一の台頭、そして近年の堀越の躍進へと、時代の潮流とともに王者は移り変わってきました。今大会の決勝戦で見られたハイレベルな駆け引きは、東京の代表枠が単なる地域予選の枠組みを超え、全国の戦術トレンドを牽引するフロントラインにあることを証明しています。