乱数の秘密を受け止めた2人にも、それぞれ胸に秘めた切実な過去が存在します。常に「嘘ですよ」と本心を煙に巻く夢野幻太郎が嘘をつき続ける背景には、病室で昏睡状態に陥った大切な存在(かつて共に物語を紡いだ友人/双子の兄)の存在がありました。彼の意識を取り戻すため、「どんな嘘でも本当にして奇跡を起こす」という祈りを込めて物語を書き続け、莫大な治療費や真相究明の手がかりを求めてラップバトルに身を投じていたのです。
一方、有り金すべてをギャンブルに注ぎ込み常に一文無しの有栖川帝統ですが、その正体はなんと中王区「言の葉党」党首・東方天乙統女の実の息子でした。絶対的な権力と支配を敷く母親への強烈な反発から家を飛び出し、自らの運命をすべてダイス(サイコロ)の目に委ねる生き方を選んだという経緯を持ちます。
中王区に命を握られた乱数、中王区の権力に翻弄された過去を持つ幻太郎、そして中王区トップの血を引く帝統。皮肉にも中王区という巨大な影によって引き寄せられた3人が、運命に抗うために団結したドラマは、ファンの涙腺を強く刺激しました。