木のまな板を一生モノとして育て上げるには、日々のちょっとした習慣が運命を分ける。最も重要なのが「使用前の水濡らし」だ。使う直前に全体を水で濡らし、固く絞った布巾で軽く拭き取っておくことで、木表面に水の膜ができる。これにより、食材の油分や色素、魚の生臭さが木の内深くまで染み込むのを防げるのだ。
使用後の洗い方にも鉄則がある。洗剤を使う前に、まずは水かぬるま湯でタワシを使い、木目に沿ってゴシゴシと洗い流す。いきなり温水を使うと、肉や魚のタンパク質が固まって目詰まりの原因になるため注意が必要だ。
乾燥工程こそが最大の試練となる。洗った後は水気を徹底的に拭き取り、直射日光を避けた風通しの良い陰所で立てて乾かす。設置面が少ない状態で干すことが、カビや黒ずみをシャットアウトする秘密のアプローチだ。