近年、エンターテインメント界において、歴史上の女性たちのリアルな生き様を描き出す作品が相次ぎ、大きな反響を呼んでいる。
NHK大河ドラマ『光る君へ』では、平安時代の「妻問婚」や一夫多妻的な婚姻関係が緻密に描写された。単なる嫉妬劇にとどまらず、家格の維持や政治的権力闘争の中で、女性たちが自らの地位と子供の将来をかけて苦悩する姿が現代人の共感を集めた。
また、映画『大奥』シリーズや各種ドラマ作品では、将軍の寵愛と跡継ぎの出産を巡る、過酷な内部構造が描かれてきた。過剰に脚色されたドロドロの愛憎劇というイメージを超えて、権力機構の歯車として生きた女性たちのたくましさと悲哀が、現代の視聴者には新鮮な人間ドラマとして映っている。時代劇というジャンルは今、旧来の男性中心的な視点から、女性たちの生存戦略を描く場へと進化を遂げている。