「来夢来人」という表記を日本全国の一般家庭にまで浸透させた決定打は、1980年(昭和55年)1月25日にリリースされた小柳ルミ子の31枚目となるシングル楽曲『来夢来人』でした。
作詞を担当した岡田冨美子と、日本ポップス界の巨匠である作曲家・筒美京平の黄金コンビによって制作されたこの楽曲は、オリコンチャート上位にランクインし、昭和歌謡の傑作として今なお語り継がれています。
歌詞の中で描かれるのは、夜の街を舞台に、愛する男性の足音を待ち焦がれる大人の女性の切ない心情です。哀愁を帯びたマイナーコードのメロディと、都会の孤独感を巧みに表現した詩世界が見事に調和しており、夜の社交場であるスナックや喫茶店のジュークボックス、有線放送を通じて爆発的なリクエストを集めました。