大都市・大阪を襲う複合災害として見逃せないのが、「液状化」と「水害」の二重苦です。大阪市内における液状化の危険度をマッピングすると、此花区、港区、大正区、住之江区といったベイエリアや人工島(夢洲・咲洲)、さらには淀川や旧大和川の旧河道沿いが極めて高いリスクを抱えています。
大阪府のハザードマップで示される津波浸水想定では、南海トラフ巨大地震の発生後、約110分〜120分で最大5m前後の津波が大阪湾沿岸に押し寄せるとされています。大阪市は海抜ゼロメートル地帯を多く抱えており、防潮堤の破損や水門の閉鎖遅れが生じた場合、淀川や安治川を津波が遡上し、広大な市街地や巨大地下街(梅田の「ホワイティうめだ」「なんばウォーク」など)へ浸水が広がるリスクが現実のものとして指摘されています。