喜び組のメンバーには、おおむね25歳前後という厳しい定年が定められています。役目を終えた女性たちのその後の人生は、手厚い物質的報酬と一生涯の監視がセットになった複雑な処遇を受けます。
喜び組の結婚とその後の人生において、最も一般的なルートは「国家指定の特権層との政略結婚」です。護衛総局の青年将校、党幹部、あるいは保衛省の高官といった忠誠心の高いエリート男性が配偶者としてあてがわれます。引退時には平壌市内の高級アパートや高価な家電セット、特別な年金受給資格が与えられ、物質的には一般国民とかけ離れた優雅な暮らしが約束されます。
しかし、引退後の処遇には絶対的な条件が付いて回ります。退役後も保衛機関の監視対象リストに残り続け、過去の任務について夫や子供にすら話すことは固く禁じられます。仮に地方への転居を望んでも許可されることは稀であり、平壌という鳥籠の中で、秘密を抱えたまま余生を送ることが宿命づけられているのです。