五郎の驚異的な購買力を支えているのが、彼が営む「個人輸入雑貨商」という職業です。彼のビジネスには、一般的な物販業とは大きく異なる3つの強みがあります。
第一に、「店舗を持たない(無店舗経営)」という点です。事務所兼自宅を拠点としており、テナントの家賃、光熱費、店舗スタッフの人件費といった重い固定費が一切かかりません。
第二に、「完全受注型のコーディネートビジネス」である点です。劇中の描写を見ると、カフェのオーナー、ギャラリーのオーナー、個人の資産家などから「ヨーロッパのアンティーク調のティーカップを揃えてほしい」「店舗用の特注照明を探してほしい」といった個別オーダーを受け、国内外から買い付けを行っています。在庫リスクを抱えずに高い仲介手数料やコンサルティング料を得られるため、粗利益率は極めて高いと推測されます。
個人事業主として年間売上2,000万〜2,500万円規模を上げ、経費を差し引いた事業所得が1,000万円超という構図は、輸入コンサルタントや個人バイヤーの実態とも合致しています。