外部から順天堂大学スポーツ健康科学部に対して向けられがちな偏見のひとつに、「競技一筋の体育会系が集まるだけで、学術的な勉強はおろそかなのではないか」という根拠のないラベリングがあります。
しかし、これは同大学の歴史と構造を理解していない典型的な誤解です。順天堂大学は日本最古の西洋医学塾を源流とし、現在も6つの附属病院を抱える医療系総合大学です。その医学的バックボーンがスポーツ健康科学部にも色濃く注入されています。
象徴的なのが、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)の養成課程や、運動生理学・バイオメカニクスに関する共同研究です。順天堂大学医学部附属順天堂医院の医師やスポーツ医学の第一線に立つ研究者が講義を担当し、解剖学、病態生理学、スポーツ外傷・障害の予防とリハビリテーションを徹底的に叩き込みます。
また、順天堂大学 箱根駅伝の実績(総合優勝11回)を支える現場でも、根性論に頼る前時代的な指導ではなく、乳酸閾値の測定やGPSを用いた走行データのリアルタイム解析、栄養管理の科学的フィードバックが日常的に行われています。「身体を動かすこと」と「身体のメカニズムを科学的・論理的に解明すること」が高度に融合している点こそが、他大学の追随を許さない順天堂独自の価値です。