幅広い年代が訪れる本展ですが、鑑賞者がファミリー層か、熱狂的な映画ファンかによって注目すべきポイントとリスクは異なります。特に小さな子どもを連れて行く親にとっては、展示の迫力が思わぬトラブルにつながることもあります。
子連れおすすめ見どころとしては、遺伝子研究所を模したラボエリアで展示される「孵化したばかりの恐竜の赤ちゃん」や、子ども目線で触れ合えるパピーサイズの恐竜たちが挙げられます。一方で、T-REXやインドミナス・レックスが登場するエリアは照明が一気に落ち、耳をつんざくような重低音の唸り声が響き渡ります。暗闇や大音量を極度に怖がる未就学児の場合、パニックになって途中退出を余儀なくされる事例もあるため、事前に「動く恐竜がいる研究所に入る」という心の準備を促しておく配慮が必要です。
大人の映画ファンにとっては、作中に登場するジャイロスフィアの再現や、DNA操作に関する解説パネルの小ネタなど、細部のプロップ(小道具)設定に目を凝らすことで満足度が格段に上がります。写真・動画撮影が許可されているエリアでは、ローアングルから恐竜を見上げるように撮影することで、映画のワンシーンさながらの迫力あるカットを収めることができます。
【プロの結論】体験心理学から見る適性とおすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
エンターテインメント体験の心理構造から分析すると、ジュラシック・ワールド展は「学術的な知識を得る場」ではなく、「虚構の世界に自らを投げ込む没入体験(イマーシブ・シアター)」として設計されています。したがって、骨格標本の学術的進化論や化石の保存状態をじっくり学びたい方にとっては、展示パネルの分量や価格設定に対して割高に感じられるリスクがあります。
対して、「映画のワンシーンに自分が入り込みたい」「圧倒的な巨大生物と対面するスリルを味わいたい」という方にとっては、唯一無二のエンターテインメント価値を提供してくれます。以下の基準を参考に、自身の目的と合致しているかを見極めることが重要です。
【おすすめできる人】
・『ジュラシック・パーク』『ジュラシック・ワールド』シリーズの世界観を愛している人
・最新のアニマトロニクス技術やロボティクスの現場表現を体感したい人
・SNS映えする圧倒的スケールの写真・動画を残したい人
・子どもに本物の恐竜が生きているような驚きとスリルを体験させたいファミリー
【慎重に検討すべき人】
・純粋な古生物学や化石標本の研究展示を期待している人
・2時間以上かけてじっくり回る大規模な博物館型の展示を想定している人
・極度の暗所恐怖症や大きな破裂音・重低音が苦手な小さな子どもを同伴する人