運動の象徴的拠点となっているのが、国道329号線沿いに位置するキャンプ・シュワブ ゲート前の抗議用テントです。ここでは工事用資材を積んだトラックの進入を阻止するため、連日名護市 辺野古 座り込みが行われています。資材搬入の時間帯になると、参加者が道路際やゲート前に集まり、スクラムを組んで牛歩運動や座り込みを展開し、機動隊員が一人ひとりを抱え上げて排除していく光景が日常化しています。
かつてインターネット上では、有名実業家のSNS投稿を契機に「座り込みとは24時間誰もいない時間があってはならないのではないか」という議論が巻き起こり、大きな注目を集めました。しかし、現場の実態を観察すれば、その指摘がいかに現地の文脈と乖離しているかが分かります。抗議活動は工事車両が通行する平日の朝から夕方にかけて集中して行われており、夜間や工事休止日の日曜日に無人で看板だけが残る時間帯があるのは、過酷な消耗戦を長期にわたって維持するための現実的な運用形態です。
現場を支えるのは、70代から80代の高齢者が中心です。太平洋戦争末期の沖縄戦を生き延びた体験を持つ世代や、米軍統治下の理不尽な土地接収(銃剣とブルドーザー)を目の当たりにしてきた人々が、自らの手記や集会で「孫やひ孫に再び戦火の基地を残すわけにはいかない」と切々と語ります。一方で、沖縄防衛局から委託された警備員や警察庁から派遣された県外機動隊との対立は常に緊張感を孕んでおり、現場では時に怒号が飛び交うなど、心身をすり減らす過酷な現場実態が今なお続いています。