浅草みやげの定番として駅ナカやデパ地下でも手軽に入手できる舟和の芋ようかんですが、その舟和芋ようかん日持ち日数は、店頭販売の冷蔵品で「製造日を含めて2〜3日(冬季は3日、夏季は2日)」と設定されています。一般的な羊羹が非常食として重宝されるほどの長期保存性を持つのと比べれば、その差は歴然です。
この芋ようかん賞味期限短い理由の核心は、創業時から頑なに守り抜かれている原材料の設計にあります。舟和の公式資料および商品表示ラベルに記載されている原材料名は以下の3点のみです。
【舟和芋ようかんの原材料】
1. 甘藷(さつま芋)
2. 砂糖
3. 食塩
これが舟和芋ようかん原材料無添加の理由です。保存料や防腐剤、酸化防止剤はもちろん、ゼラチンや寒天といったゲル化剤すら使用していません。創業者・小林定蔵が当時高価だった煉羊羹を庶民にも手頃に楽しんでもらおうと、身近なさつま芋を一本一本手剥きして蒸し上げ、砂糖とわずかな食塩のみで練り上げた「生菓子」だからこそ、鮮度が命なのです。水分活性が高く、防腐効果をもたらすほどの過剰な糖度を持たないため、微生物が繁殖しやすい環境にあります。つまり、賞味期限の短さこそが「余計な添加物に頼らない本物の証」であるといえます。